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フレッツ PPPoE 基礎

このドキュメントは編集中です。内容が実際のバージョンと異なる場合があります。

Flet’H は IPoE (IPv4 over IPv6) に特化していますが、従来の PPPoE 接続について知ることで、なぜ IPoE への移行が推奨されるのかがより明確になります。

PPPoE (Point-to-Point Protocol over Ethernet) は、イーサネット上で点対点(ポイント・ツー・ポイント)の接続を行うための技術です。日本のフレッツ光では、過去 20 年以上にわたって最も標準的な IPv4 接続方式として使われてきました。 最大の特徴は、接続 ID とパスワードによる認証が必要 であることです。接続 ID の形式は通常 [username]@[isp-domain].com (例: h1ggy@fleth.link) です。

Flet’H に限らず、NGN 網における PPPoE 接続は、ユーザー宅のルーターから NTT 網内の網終端装置 (NGI) までが PPPoE で接続され、そこから先は L2TP トンネルを介して ISP へと中継される構造になっています。

この二重のトンネリングにより、標準的な Ethernet の MTU (1500) は実質的に圧迫されます。

[ 標準 Ethernet フレーム ]
| Payload (1500 bytes) |
+---------------------------------------------------------------+
[ PPPoE + L2TP カプセル化 ]
| PPPoE(8B) | L2TP(38B) | Payload (1454 bytes) |
+-----------+-----------+---------------------------------------+
<---------------------- 1500 bytes ----------------------------->

1500 bytes から PPPoE (8B) と L2TP (38B) のヘッダー分を差し引くと、実際に利用可能なペイロードサイズは 1454 bytes となります。日本の FLET’S 光環境においては、通信の安定性を保つために MTU をこの 1454 に制限することが一般的です。不適切な MTU 設定はパケットの分断や再構築を招き、スループット低下の主要因となります。

1Gbps の契約をしているのに、夜間になると PPPoE 接続が数 Mbps まで落ち込むことがあります。

物理的な原因:網終端装置 (NGI) の混雑 NTT のルールにより、網終端装置 (NGI) の増設には一定の契約数が必要となります。動画配信など大容量トラフィックの普及に伴い、既存の NGI の処理能力が限界に達し、深刻なボトルネックになっています。NGI は物理設備であるため、増設には時間がかかり、制約もあります。

補足:PPPoE 設備に関する都市伝説 インターネット上では「通信事業者が IPoE へ誘導するために、PPPoE 設備への投資を故意に抑制している」といった説がよく語られますが、これはあくまで都市伝説の域を出ず、確固たる証拠があるわけではありません。設備増設ルールが厳格であることは事実ですが、通信事業者の戦略的意図については様々な憶測が飛び交っているのが現状です。

混雑の問題はありますが、PPPoE にはまだ役割があります。

  • 固定 IP:安価な固定 IP サービスの多くは、現在も PPPoE で提供されています。
  • 独立した IPv4:ポートを共有せず、自分専用のグローバル IPv4 アドレスをルーターに持たせたい場合に適しています。
  • マルチセッション:フレッツ光では通常 2 つの PPPoE セッションが許可されており、ISP と NTT サービス情報サイト(スクウェア)を同時に接続するといった使い方が可能です。さらに「セッションプラス」を契約することで、最大 5 セッションまで同時に接続可能になります。

PPPoE は長年日本のインターネットを支えてきましたが、現在のトラフィック量では限界に達しています。Flet’H が推進する IPoE は、この混雑した NGI をバイパスし、回線本来の速度を引き出すための仕組みです。