フレッツ NGN 基礎
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日本のインターネット接続における「階層構造」と NGN (Next Generation Network / 次世代ネットワーク) の特性を理解すると、なぜ Flet’H のようなトンネル設定が必要なのかが明確になります。
プロバイダーの 3 つの階層
Section titled “プロバイダーの 3 つの階層”日本で利用している光回線サービスは、通常、異なる役割を持つ 3 つの階層の会社によって提供されています。
| 階層 | 役割 | 代表的な例 | 担当内容 |
|---|---|---|---|
| レイヤー 1: インフラ | NTT (フレッツ) | NTT 東日本 / 西日本 | 光ファイバーの物理回線と NGN 閉域網 の提供。 |
| レイヤー 2: ゲートウェイ | VNE | JPNE, BBIX, OCN, 朝日ネット | インターネット接続用トンネル(AFTR / BR)の運営。 |
| レイヤー 3: 販売・窓口 | ISP | Biglobe, So-net, @nifty, OCN | 契約、請求、サポート、PPPoE アカウントの提供。 |
なぜこれが重要なのか? ユーザーが契約している ISP が、必ずしも自前でトンネル装置を運用しているとは限らないからです。例えば ISP A 社を契約していても、実際には VNE B 社の設備を使っていることがあります。Flet’H が重視するのは レイヤー 2 (VNE) です。ここが MAP-E なのか DS-Lite なのかを決定するからです。
NGN:純粋な「IPv6 専用」の閉域網
Section titled “NGN:純粋な「IPv6 専用」の閉域網”多くの人が誤解しやすい点ですが、光回線がつながっただけではインターネットにはつながっていません。NGN の接続状態にはいくつかの段階があります。
- 契約前/開通準備中:この段階では、IPv6アドレスはNTTのインフラ領域に属します。アクセスできるのはNTTの公式サイト(flets-east.jp や flets-west.jp など)のみです。
- プロバイダ(VNE)開通待ち:いわゆる「NGN閉域網」の状態です。インターネットへは出られませんが、同一エリア(東日本または西日本)内であれば、同じ状態にある他のNTT NGN回線とのIPv6通信(pingなど)が可能です。
- 完全開通後:ISP/VNEの設定が完了すると、あなたのIPv6トラフィックがトンネルゲートウェイ(BR/AFTR)を経由してインターネットへ正式に接続されます。
技術的特性:
- NGN は IPv6 専用:NTT の NGN 網自体は、IPv4 を一切サポートしていません。日本全国をカバーする巨大な IPv6 専用の閉域 LAN です。
- 「グローバル IPv4」は存在しない:NGN のレイヤーでは、グローバル IPv4 アドレスを取得することは不可能です。
- IPv4 は「ゲスト」:IPv4 サイトにアクセスするために、VNE 事業者が NGN の IPv6 網を土台として、IPv4 データを IPv6 パケットで包んで(カプセル化)送信しています。これがトンネル技術です。
Flet’H の役割: この IPv6 専用 of NGN 網の上で、対応する VNE のトンネル出口を自動的に見つけ出し、IPv4 通信を外部インターネットへ「疎通」させることです。
なぜ IPv6 が先に必要なのか?
Section titled “なぜ IPv6 が先に必要なのか?”NGN が IPv6 専用網である以上、IPv6 は IPv4 トンネルを運ぶための「道路」 のようなものです。
もし道路が完成していない(wan6 がアドレスを取得できていない)場合、トンネル(Flet’H IPoE インターフェース)を構築することはできません。これがチュートリアルで最初に wan6 の設定を強調する理由です。
wan6 の IPv6 を LAN 側クライアントにも渡す方法については、LAN IPv6 入門 を参照してください。